みなさん、こんにちは!抹茶のりです!
本日8月31日で8月最終日となります。
僕が学生時代の頃は夏休み最終日で残った宿題を
片づけたり、明日から授業で少々憂鬱になったり…
今となっては学生時代が懐かしく感じられます。
宿題には読書感想文もあり、その頃は読書が面白いとは
思えなかったのに、今では読書メインになっているとは
昔の僕には想像つかなかったことでしょう(;^ω^)
それでは、本日も齋藤孝教授の
”大人のための読書の全技術”の第5章を紹介します。
この第5章の次は終章となっていますが
終章には齋藤教授お薦めの本の紹介がメインであり
実質、第5章がこの本のまとめとなっています。
第5章 読書を武器にする アウトプットの全技術
< アウトプット=コミュニケーション>
読書には2つの方法があり
①楽しむ為の読書ー娯楽として、読んでいる時間を楽しむ為の読書
②アウトプットを意識した読書ー何らかの武器を得る為の読書
この章では②のアウトプットについてまとめられています。
まず、アウトプットを行う上で必要となるのは
”アウトプット力” であり、それは表現する力のことであり
すなわち ”コミュニケーション力” とほぼ同じとのことです。
そのアウトプット力を習得するには
本に触れながら話す習慣をつけていくこと。
例えば、会話中に相手に不快感を与えない程度に
感銘を受けた内容、言葉、文章を織り交ぜること。
そうすることで、コミュニケーション力が上がって
人間関係が良くなり、仕事の内容や進行が
良い方向へスムーズに流れていきます。
また読書によって文章構成力が向上し
仕事で必要となる ”コメント力” が高まっていきます。
話題を掘り下げる質問を使えば、会話が弾み
いわば ”質問力” と言える力を高められる効用が
読書にはあります。
印象に受けた本の内容や言葉を自分のノートや
手帳、日記に書き写す等、手を動かして書くことが
アウトプットと思っていましたが
人と人とのコミュニケーションで実践することでも
アウトプット力が高まる、というのは盲点でした。
ひとりで黙々とするのではなく、他者と交流することでも
読書で得た知識、思考力が養えることが分かります。
<雑談と会話の効用>
前述のコミュニケーション力に関連して
雑談による効能も紹介されております。
雑談は ”人間同士のお付き合い” に近い
コミュニケーションの手段であり
読書で知性的な言葉遣いや話題が増え
雑談力が高まります。
また読書の際、著者が作品に込めた
渾身の力と呼べるような想いを
感じるようにすれば知性が高められます。
優れたアイデアを提案出来るのは
論理的に考えられ、自分の直感を言葉に出来る人
しっかりした言語能力を身に付けた人であり
アウトプット力はもちろんのこと
インプット力も優れている人のことを表します。
その為には物事を追求することが大切であり
第一歩として読書が薦められます。
”現実を変えていく会話術” と ”発想力” の2つを
持ったコミュニケーション力=アウトプット力を
習得するには常に読書し、自分のいる世界の外側を
知る努力を続けることが大事だと述べられています。
読書で知ることが出来る現在や過去等の外の世界
コミュニケーションで得られる外の世界
この2つの外の世界を知ることが
これからの人生にとって必要不可欠であることが
よく分かります。
<新しい概念>
こうした読書やコミュニケーションによって
外部から新しい知識、知恵を得ることができ
自ずとレベルの高いものを取り入れる姿勢となり
それを続けることで ”刷新力” が身に付きます。
刷新力によって様々なジャンルや領域の読書を行い
知性のネットワークと呼べる得る、全体を見る目が
広がって ”未来予測力” が磨けられます。
読書は新しい概念を仕上げることが出来て
概念は活用域が広く、様々な場面で活用できます。
新しい概念に出会えば、仕入れて使ってみましょう。
新しい言葉を自分の頭の中で一度整理して
概念として使えるようにすることで
現実社会で役立つ武器となります。
読書で得られたことを役立つ情報・知識と
簡単なもので一括りにせずに
概念という言葉では簡単に説明出来ない
スケールの大きいものとして
読書を終えても追求し続ける意識・姿勢が
必要であると考えられます。
<読書と経験値>
”話す読書” と ”書く読書” は別物で
本を読んだら要約し、メモを取ることで
書き言葉で思考することが出来、話せるようになる。
書き言葉で語彙力が増えれば、文章力が鍛えられる。
その為にはやはり読書が必要となります。
チーム・組織を率いるリーダーには
極めて高度な経験値が必要で、それは言葉に表れる。
その為、経験に裏打ちされた言葉と
自分の頭で考えた言葉が大切となります。
読書によって経験と言葉を結び付けて
本をはじめとする言葉や文書の読み方を
身に付けるべきと述べられています。
孤独な作業・時間となる読書で偉大な著者や言葉を
結びつけて、経験値を飛躍的に高めていく。
それを文脈に活かすことで ”文脈力” となり
人とコミュニケーションする際の大きな武器となります。
<まとめ>
この章では読書によって
アウトプット力、コミュニケーション力、コメント力
質問力、雑談力、刷新力、未来予測力、文脈力等
様々な力 が得られることを説明されています。
読書で得たものを蓄積させるだけではなく
これらの力を用いて目の前の現実世界だけではなく
これからの将来や未来に向けて積極的に活用することが
今の時代にとって必要であると感じます。
情報過多になっている現代でネットで流れる
不確かな情報を鵜呑みにせず、まずは読書をきっかけに
何が正しくて、何が必要かを考え、選んでいく力を
身に付けることがこの複雑な時代・社会に生きる
私たち現代人共通の課題ではないかと思われます。
齋藤教授の著書を初めて読みましたが
読書経験の浅い方々でも内容が分かり易く
実践し易いことがたくさん掲載されています。
この本を皮切りに他の著書にも挑戦しようと思います。
これからも読書感想というアウトプットを行い
みなさんに情報を共有していければ、と思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
抹茶のり