みなさん、こんにちは!抹茶のりです!
本日8月27日は”「男はつらいよ」の日”です。
1969年(昭和44年)、山田洋二監督、渥美清主演の映画
「男はつらいよ」シリーズの第1作が公開された日でした。
その後、特別編含め第48作という国民的映画となりました。
最近ではシリーズものの映画が少なくなりましたが
「男はつらいよ」のような映画が生まれるといいですね。
本日も齋藤孝教授の
”大人のための読書の全技術”の第3章を
紹介させていただきます。
第3章 読書の質を上げる 精読の全技術
<音読する>
前回は”量”についてですが、今回はその反対となる”質”を
高める為の読書の技術がテーマとなっています。
質を高める方法として、音読を挙げられています。
音読は精読には欠かせない技術であり
文章の切り方、イントネーション、意味の取り方等が分かる。
声に出すことで心と体に感覚として残り、覚える。
その際、古文や漢文の原文を音読することにより
それらが持ち備えている歴史や言霊といった
特有の良さを感じることが出来ます。
印刷技術や情報技術が発達していない頃は
全文暗記、暗唱、書写等で語り継いでいた。
当然頭や体を行使することによって、知識が付くのですが
技術が発達する反面、私達の頭に知識として
入り難いことを危惧しています。
音読する際には全文ではなく、音読したい部分を見つけ
隙間時間に音読、暗唱することを薦められています。
そうすると、作者をはじめとする当時の人々の思いや
気概を感じ取り、自分の視野が広がる、と述べています。
音読は時間がかかる、全部は出来ない、と
上手く取り掛かれない方々に
・出来るだけ速く正確に読む「速音読」
・クライマックス部分だけを読む「クライマックス読み」
の2種類を使い、音読の楽しみを知ってもらいたいと
熱く語られています。
僕自身、読書→ブログ作成、音読をしているお陰で
知識として少しづつ入ってきていると実感しますが
ただ読んでいるだけでは、自分自身に還ってこないことが
今になってよく分かります。
<3色ボールペン方式>
この方式は気になる箇所にチェックを入れる際に
3色ボールペンを用いて、一例として
赤:一番大事な部分(客観的に最重要)
青:まあまあ大事(客観的に重要)
緑:おもしろい(主観的に大事な部分)
というように使い分ける方式です。
配色や選別基準は自身の自由で、自分流のやり方を見つけ
あまりこだわらずにどんどん読み進めて
真っ白な本を自分色に染めていくことです。
キーワードだけでなく、引用したい文章を探す意識を
持つことでより速読力が鍛え上げられていきます。
齋藤教授以外の方々も読書の時は
本に直接書き込んで、自分仕様にすることを
推奨されています。
僕も最初はためらいましたが、書き込んでいくと
愛着が芽生えてきて、一冊読み上げた時には
ただの本ではなく宝物のように感じられます。
<引用の効果>
教養というのは引用力そのもの
引用出来ない人は教養が無い、と述べられる程
重要なものと述べられています。
一言一句同じでなくても、大体合っている程度で
何よりも引用することが名作に深く関わり
読書の意味があったことを表すものとなります。
読んだ本の内容を話す際に引用を交えて
話すことを心掛ていれば、引用力が飛躍的に上がり
知識だけでなく、人生が豊かになる効果をもたらします。
読書の内容をアウトプットするのも大事ですが
プラスして”引用”を意識するだけでも
より質の高い読書になるのだと、感心しました。
<まとめ>
この章の最後に、書き写すという作業は精読の神髄で
書き写すことで知識が蓄積され
読書のスピードも速くなると仰っています。
ただ読むだけでなく、声に出す、書き込む
引用する、書き写すことで自分の血肉となり
読書の質が高まることをこの章を読むことで
理解することが出来ました。
次回は第4章を紹介していきますので
よろしくお願いします。
抹茶のり